2014年04月15日

悪い夢の中のおとぎ話


たとえば自分が

150年前のアメリカ南部に売られた奴隷だとして・・

家畜同様の扱いを受けながら

何の権利もなく言われるまま働いて

刃向えばムチ打ちにされ

すべての運命は奴隷市場から

わずかな金で自分を買い取った所有者に委ねられる

・・としたら



他国に生まれ替わった今

その恨みは魂に刻まれて

何らかの屈折を表してるんだろうか?



「それでも夜は明ける」観てきました

だいぶネガティブになったよ



1841年、奴隷制廃止以前のニューヨーク

家族と一緒に幸せに暮らしていた黒人音楽家ソロモンは

ある日突然拉致され

奴隷として南部の綿花農園に売られてしまう


狂信的な選民主義者エップスら白人たちの

非道な仕打ちに虐げられながらも

彼は自身の尊厳を守り続ける


やがて12年の歳月が流れ、ソロモンは

奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バスと出会い・・




実話に基づいた映画で

過去に本当にあった話らしい




近代の社会ではなかなか想像できないけれど

今も世界のどこかでそれに近いことが行われている



一部の権力者の思惑で固められた悪法が存在すれば

人はそれを大義として

どこまでも歪んでしまうことができる生きもの


近くの半島にもいまだにそういう国があるしね


一人、二人、百人、千人くらいが

正義を掲げ反発したところで簡単に潰され葬られる


権力の元では人は非力すぎるね



人間の本質は弱くて脆くて危うくて

その反動からか

そもそもろくでもない部分を持ち合わせてる



神様仏様を拝んでからならいくらでも奇麗ごとは言えるけれど

たいがいは自分に都合のいい神様をこしらえてるものだ


尊厳だ自由だ平等だ信じろだ言いながら

結局は人が人を縛りガンジガラメをつくって

自らの執着した思い込みを神の意思として覆い被せる


こりゃ神様という方も迷惑だろうになぁ


例えばそうやって

どっかの宗教に所属しながら都合のいい解釈をしてる

少なくはない面々を見るたびに人は危ういないって想うよ


大抵の宗教自体が悪いわけじゃないのだろうけれど

それを捉える側の偏狭な解釈が

そのグループだけの特別感と優位性を持たせて

他を排除したり見下したりしていずれ争いになり

もっと言えばいずれ戦争の元になり・・


宗教にかかわらず

そうやってずれたものを信じた人間ほど怖いものはない


おそらく

この世はそんなにレベルの高い次元じゃなさそうだね


地獄に落ちるとか言うけれど

もしかしたらこの世が地獄そのものなんじゃないのか?

って想うことすらあるよ


だってどう考えてもこれ地獄だろ!ってニュースを

国の内外で日々当たり前のように見聞きするのだからさ


奴隷制度にしてもなんとか撤廃されたにせよ

それでがんばって耐えた人を讃えながら

しんみりするのもいいけれど


そもそも一つの偏った観念から

そんな非情なことを平気でやれる人間の本質があることが

永遠に不変の定説のようで・・


そんなことはとうに分かっていたにせよ

改めて、あぁ〜あ、って


残念無念な感じだ



中には人間の顔をした救いの天使も居るんだけどさ


救いの天使が居るくらいだからなおさら

ここ・・本当は・・本物の地獄なんじゃないのか?


地獄にも陽が射して、夜が明けて

そんなに悪くないようにうまい具合に覚醒されているとして


信じるとか信じないとかみんなで言いながら

個々がそれぞれに

生まれる前から背負ってるものがあったりしてな?


産声をあげたときが真っサラのゼロスタートじゃなくて

みんなそれぞれ

マイナス100とかマイナス89からのスタート

それがマイナス1000くらいまであってさ


だとしたら

それぞれ違うハンデがあるのだから

そもそも平等なんてありえないし


だからなおさら人間は

中途半端に平等を求めたような社会をこしらえたくなって



日々のしがらみの中で見栄を張ったり、妬んだり

それでそういうのはいけないとか思い直したりして・・


いい人のようなことを散々言いながら

うまく隠してるつもりの裏腹の醜態も適当に垣間見せて

人っぽい薄っぺらさを醸し出す


そのうちにこんな所では

「見ざる、言わざる、聞かざる」が

自分を防御する最大のワザだと気が付いたら


おとなしいだけで何にも触れないような

面白くもない道を選択するようになってさ


そのわりにはひそひそと陰口を言ってたりする


それでなんとか波風が立たなくなるから

遠い過去の罪を清算したようで

気にもしてなかったノーマークのポイントで

また新たな罪をつくるんだろ


自分でも気づかぬうちにまた誰かを傷つけてる


今度はそっちですかぁ?・・みたいな

あぁ、おとなしきゃ済むもんでもないんだぁ・・なんて


ついでに屁理屈を言いながら

それを正当化しようとするんだから

ダウトみたいにどこまでも終わらないシーソーゲーム



「ここは地獄」って下方修正してみて

はじめてすべての辻褄が合うよ




人間のおめでたさは

ここが地獄だとは想っていないこと


・・なんてな





そう想わされるような

映画でした




大いなる地獄に乾杯〜!


な、強烈にネガティブ



そこまで想わせるんだから

映画としてはクオリティーが高いんだろうな



つまらないおとぎ話をしました










ss-201008102316006983[1].jpg

それでも夜は明け陽はまた昇る

美しき地獄










なんか言いに来た・・

それは違うよ、って言ってるのか?


やっぱり、地獄とは想いずらい・・

悪い夢を見ただけ・・か?














posted by 真中 at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/93253142
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック