2016年07月17日

tail-lump


静かに暮れる七月の夕


群青色の空とわずかに残る赤い筋に

蒼黒いビルの輪郭が浮かび上がる




今日もまた

どこまでも清澄無垢のありふれた夕闇を見つめてる




この世の平和と、人々の幸せと・・


取ってつけたような暗示をかけてみたくなる深い空




自分で幸せと思えない人が

どこかの偽善者に願われたとしても

そいつはつかめないか?




幸せも不幸せも

想いのなかでのみ増長し連鎖する単なる錯覚にすぎない




現実は想いの鏡




現実を変えたいのなら

想いを変えること



幸せになりたいのなら

不幸の想いに囚われないこと



たったそれだけかもな?





赤いテールランプは一定の距離を保ちながら遠のいてゆく

両側には不揃いな青紫の四角い輪郭

いくつもの黄色い灯り玉が夕闇にこぼれてる




その玉の中にはいつでもありきたりのリアルが蠢いていて

優しさも、うとましさも

そして愛おしさも、煩わしさも

ぜんぶがごちゃ混ぜ


そのごちゃ混ぜのなかにのみ

いつでも追い求めてるものの種がある




それでも人は

自分が変わるよりも先に、相手を変えようとするものさ



人はみな・・我がままだ



いつだって我が主観からは解放されないのだから・・




ディズニーランドみたいに絵に描いたような幸せを

いちいちフォーカスして

その気になれるほど野暮じゃない、


なんて気取って見せれば

ヴィーナスはこちらに微笑むだろうか・・?




そうやって気を紛らし幸せを夢想しながら

誰もが大切な人の前を通り過ぎてゆく




そしてその赤いランプが

もう見えなくなるほど遠ざかったころに、ふと気づく




ただもう少しだけ大きければ

なんでもなかったこと




人は来て・・人はまた去る




ただ幸せになりたいだけだ、って

相変わらず幸せの意味もわからぬままに・・



幾つものヘッドライトを迎え入れ

幾つものテールランプを見送ったのなら



いつしか自らの愚かさを知る



やがて少し疲れたころに



誰かのせいにしながら

とうとう腐り卑屈に明け暮れ、朽ち果てる人



正も負も噛みしめて

やっとほんとうに優しくなれる人





碧く煙る街の

道標のない道



幾つもの別れ道を通りすぎ

その先の先まで進んだころ



また道は二つ



どちらがいいとか悪いとか

正しいとか間違えだとか・・

そんな単調な話でもない



ただ目の前にはまた

道が二つ



想いは一つ





現実は



想いの鏡









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posted by 真中 at 21:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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