2016年06月22日

紫陽花の色愛


ベトベトと肌にまとわりつく湿気には紫陽花がつきもの


霧雨と曇り空にはその紫色がしっくりとはまり

ついでにデンデン虫でもその葉脈をそろそろとつたえば

これで完璧な6月の匂い



まもなく真夏の空に向かい絶叫をもたらす蝉たちは

デビュー前の下積み期間のほうがとっても長くて


今ごろ地中では

やっとこさ陽の目をみるための最終チュックをしながら

その時を待ちわびてる



やがて地上デビューした途端にその命が尽きるまで

ただひたすらに”生きている”ことを主張する


”俺は生きている!!”

”わかったか!!"


こちらが”もう分かりましたから”と降参するまで

それは続くのだ



本能に突き動かされるその生命の絶唱は

時に胡散臭く

しかし深緑色の木々と、灼熱の太陽と

そしてその雄叫びを重ねながら俯瞰して視れば


やはり美しいもの





人もまた生きている



カッコつけて、虚栄を張って

勝ったの負けたの、上だ下だ

世のため人のためとか言ってぜんぶ自分のためだったり



人に騙され、人に打ちのめされて

時には人に救われながら

やがてはその”人間”というなまものにうんざりするけれど

それでもどこか愛おしい



”人は可愛い” と言えば

その様すべてが可愛いくもみえてくるから不思議



時に醜態を晒しながら、みじめでカッコ悪く

それはとても胡散臭いのだけど

確かにカッコいい瞬間だってある



その生きざまのすべてを

その関わりのすべてを細かく見通してみれば


やはり美しいのかもしれない




生命を汚いものとして貶めちゃいけないのさ

たとえどんな関わりであれ・・




どうあれ想いのまま生きてみればいい

誰もが虹の向こう側までただ走り抜けたいだけ


そう、走り続けることだけが

生きている証なのだから・・




心の空は晴れたり曇ったり、時々どしゃ降りの雨で

どちらかといえばこの6月の空のように

曇り空のほうが多いかもしれないね


だっていろいろ大変なのだから・・


その大変はぜんぶ自分が勝手にこしらえているのだけど

つい人のせいにしたくなって


・・あぁ胡散臭い




その蝉たちの絶唱を責めなさんな


その醜態を、そのあやまちを

そんなに責めなさんな




責め立てるあなただって、やがて責められる

同じ空の下の蝉




うまくいかないことも多いけれど

誰だって心のなかで必死に叫んでいるのだから


生きるために・・






紫と青と赤と白


6月に美しく咲き乱れる紫陽花は

土の成分により色が変わるらしいけれど

人もその環境で色あいが変わるもの


梅雨空の下その輩たちは最期に潔く散らないのだから

あまり好きになれないけれど


白いのだけは好き


でも白はあんまり見かけないね


どんな環境でなら

白くなれるのさ?












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posted by 真中 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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